食品成分表が新しくなったのはご存じでしょうか。新しい八訂食品成分表では、様々な改訂がされていますが、食物繊維の表記も変わっています。詳細は成書をご覧いただくとして、本表は食物繊維総量のみの記載となっています。
食物繊維の分析法は、すでに2018年から一部食品にAOAC2011.25法が導入され、従来のプロスキー変法によるものと数値が変わっています。例えば、七訂が出た当初は精白米うるち米の食物繊維総量は0.3gでしたが、八訂では1.5gと増えました。玄米は七訂も八訂も1.4gとなっています。(ちなみに、はいが精米は0.8gです。)玄米より精白米の方が食物繊維が多くなったの!?と思われた方、この差は、分析法の違いです。玄米はプロスキー変法、精白米はAOAC2011.25法で分析された値が載せられているため、このような逆転現象が起きているのです。将来的に玄米もAOAC2011.25法で分析された値が載せられればこの逆転現象は解消されると思われますが、現状ではそんな状況が起こっています。